令和3年度以前知事記者会見

2025年6月10日(火)


発表項目 (青島航空による静岡-青島線の新規就航について、静岡茶のブランド力の強化)
幹事社質問 (中国浙江省への訪問の成果、大阪・関西万博への出展の成果)
一般質問 (富士宮市長面会、防災庁移転、米の高騰、米国の関税措置への対応、ライドシェア、消費税減税、リニア中央新幹線)

発表項目 (青島航空による静岡-青島線の新規就航について、静岡茶のブランド力の強化)

(知事)

よろしくお願いします。
私の方から今日は 2 点、報告をさせていただきます。
1 点目は青島航空による静岡− 青 島 線の新規就航についてでございます。
この度、中国 山 東 省 青 島 市に本社がある 青 島 航空が、令和 7 年 7 月 17 日木曜日から、富士山静岡空港と 青 島 膠 東 国際空港を結ぶ新規路線の就航を決定をいたしました。
本路線は富士山静岡空港の開港以来、初めての就航であり、運航は毎週木曜日、
週 1 往復となります。 山 東 省にある 泰 山 は富士山と友好山提携を締結しており、 青 島 市にある 青 島 港は清水港と友好港湾提携を締結しているなど、本県と様々な交流を行っている地域でございます。
この新規就航を契機として、他の中国路線とも合わせ、巨大なインバウンド市場であります中国からの観光客等の取り込みを促進し、本県経済の活性化に繋げてまいります。
あわせて静岡県民の皆様にも本路線をご利用いただき、 山 東 省を訪れていただきたいと思います。今後も引き続き、富士山静岡空港株式会社や富士山静岡空港利用促進協議会等と連携し、県議会の御協力もいただくなどオール静岡で国際線をはじめとする路線の充実に取り組んでまいります。
1 点目は以上でございます。
2 点目は静岡茶のブランド力の強化についてでございます。
静岡県は茶の生産に関し、その長い歴史や高い品質が知られている一方、世界から見ると静岡茶はブランドとしては、まだまだ認知度が低い状況にあります。このため静岡茶をグローバルに通用するブランドにするためのプロジェクトを立ち上げることといたしました。
その第一歩として、先日、静岡茶統一ブランド総合プロデュースに係るプロポーザルを行った結果、日本を代表するクリエイターの佐藤可士和氏を総合プロデューサーに選定をいたしました。
佐藤氏には、世界から高い評価を得ているプロデュース力を静岡茶統一ブランドの構築においても、遺憾なく発揮していただけるものと大いに期待をしております。
また、静岡県茶業会議所などの関係団体をはじめ、茶生産者、茶商などの事業者、行政などをメンバーとし、茶業界と地域が一体となって、本プロジェクトを推進してまいります。
7 月 4 日の本プロジェクトキックオフミーティングを皮切りに、静岡茶統一ブランド戦略および行動計画の策定等を行い、今後世界に通用する静岡茶ブランドの確立を目指してまいります。
あわせて静岡茶を世界に向けて発信し、グローバルブランドとしての静岡茶の需要拡大に繋げてまいります。
私からの発表は以上でございます。

(幹事社)
幹事社の中日新聞です。ただいまの知事の発表についてちょっと幹事社から質問させていただきます。
新規就航ですがこれ海外路線の新規就航いつ以来になるんでしょうか。
また、今回の新規就航に向けて県としてどのような働きかけを行ってきたのか教えてください。

(知事)
それでは担当課の方からご説明をさせていただきます。

(空港振興課長)
空港振興課の西垣です。
新規就航いつ以来かちょっと今調べますので、また追ってご連絡させていただきたいと思います。
青島航空に関しましてはですね運営権者の富士山静岡空港株式会社とともに継続的に働きかけを行ってまいりました。
その結果が今回の新規就航に結びついたものと思っております。
以上です。




幹事社質問 (中国浙江省への訪問の成果、大阪・関西万博への出展の成果)

(幹事社)
わかりました、ありがとうございます。
発表事項について質問のある社はお願いします。
では幹事社質問に移ります。2点お伺いします。中国訪問についてまずお伺いします。
先日友好提携を結ぶ浙江省を訪問されました。
今回の県内の大学の学長も同行してですね、現地の大学とスタートアップに関する覚書を4社で締結しましたが、知事として今回の中国訪問の成果をどのようにお考えでしょうか。

(知事)
はい。
今回主に三つの成果というかですね、取り組みが行われまして一つはですね、浙江省の幹部、特にですね、浙江省のトップであります王(おう)浩(こう)書記とですね、お会いできたということが大きな成果であったというふうに思います。
省のトップであります書記とお会いする、なかなかこれは大変なことでございますけれども、今回顔の見えるですね、関係を構築できましたということで、27年のですね、友好提携45周年に向けて良い関係構築がさらにできたんではないかなというふうに思っております。今後もですね、しっかりこうした関係を更に進化をさせていきたいと思います。
2点目は今お話にもございましたですね、静岡大学、静岡県立大学とですね、県とそして浙江大学の4者でですね、スタートアップの交流でありますとか、育成に関する覚書を締結をさせていただきました。浙江大学は中国の中でも有数のですね、大学でございまして、スタートアップもたくさん輩出している、そういう大学でございますので、そことですね、県内大学が交流や連携できるということは非常に大きなメリットがあるというふうに思います。これからこの取り組み中ですね、県内においてもですね、さらにスタートアップの輩出に向けて、取り組みを進めていきたいと思います。
三つ目の中国東方航空へ参りまして、トップセールスを行いました。現在の週4便でございますけれども、これをですね更に増便をしていきたいということで、できれば、毎日ですね、この便が双方でですね行き来できるようにしていきたいというふうに思っております。
そうしたことをですね、中国東方航空のトップの皆様にですね、お願いをして参りました。先方からもですね、静岡のポテンシャル高く評価をしていただきましたので今後もですね、粘り強く働きかけをしてまいりたいというふうに思っております。
私からは以上でございます。

(幹事社)
ありがとうございました。
2点目、大阪・関西万博についてお伺いします。6月6日から3日間ですね万博内で静岡県のブースを出展しました、知事も視察されたかと思います。
県のブースを見られた印象やですね、来場者の目標を達成できたかどうかについて教えてください。

(知事)
いろいろとですね、工夫を凝らされた展示も行われていたりですね、県内の食を中心にした特産物がですね、広くPRされていたので、大変良かったんじゃないかなと。目標としてました9000人を大きく上回るですね、1万9400人の来場者が3日間だったということで、これは大きな成果であったんではないかなというふうに思っております。後からの報告を受けましたけれども、静岡の食に対する大変高い評価をいただいたりですね、ぜひ静岡県に行ってみたいという声が多数あったりということで、一定の成果を上げられたんではないかなというふうに思っております。

(幹事社)
ありがとうございました。
ただいまの幹事社質問に対する知事の回答について質問のある社はお願いします。

(記者)
毎日新聞太田と申します。
青島(ちんたお)ー富士山静岡空港線の件です。利用客のですね、年間とかの目標数とかですねそういったものがあれば教えていただきたいっていうのと、あと主にどういった用途の方を期待しているか、観光、であったり、ビジネスだったりと、その辺とこどう思われてるのか、インバウンドとアウトバウンド、主にどちらの方に期待をされているでしょうか。

(知事)
それは両方ですね、インバウンド、アウトバウンド両方でございますし、観光客だけじゃなくて先ほど言ったようないろんな提携連携もございますので、ビジネスも含めて幅広いですね、交流が行われればいいかなというふうに思っております。ちょっと目標については担当の方からお願いいたします。

(空港振興課長)
目標数についてはですね、特に今定めているものはございませんが、他の海外路線同様、高い搭乗率を目指してまいりたいと考えております。
それから先ほどの新規就航ですけども香港エクスプレスの昨年12月の香港エクスプレスの新規就航が直近でございます。
以上です。

(幹事社)
その他いかがでしょうか。

(記者)
テレビ静岡です、お願いします。
あの万博の件について知事あの現地の囲みでこれをきっかけに、海外からの国内外からの観光誘致に繋げていきたいとおっしゃいましたが、今回のことを一過性で終わらせないために、県としてこの万博の機会をどのように展開していくのかお考えをお聞かせください。

(知事)
特に静岡県の場合ですね、まだまだ関西圏から来られる観光客の方が少ないんで、今回この万博を契機にですね、ぜひ関西方面から多くの皆様に静岡県へ来県いただきたいというふうに思っておりまして、8月末にはですね観光大商談会というのが、関西の方で開かれますので大阪市内ですね、それに向けましてですね、セールスを強化をしていきたいというふうに思っております。今回も非常に静岡の自然でありますとか食でありますとか、その魅力をPRできたと思いますので、一層ですね、そうした本県の魅力をですね、関西方面に向けて発信をしていきたいと思っております。

(幹事社)
その他いかがでしょうか。

(記者)
中日新聞です。お願いします。
ちょっと戻って申し訳ないんですけど、静岡茶のディレクターの話なんですけども、この佐藤さんは今治タオルとかのブランディングとかもされてると思うんですけども、佐藤さんを選んだ理由と、期待することなどを教えていただけたらと思います。

(知事)
今回いわゆるコンペですよね、これ。
その中で佐藤さんからですね、最も優れた提案があったというのが選定した理由でございますし、言うまでもなく今言ったように、今治タオルでありますとかですね、国内のそうした産品のブランド化に大変大きな貢献をされたりですね、企業のブランド戦略にもですね、様々な成果を上げた方でございますのでぜひその力をですね、静岡茶のブランド力向上に繋げていただきたいというふうに思います。
ありがとうございます。

(記者)
コンペということで、これどういったところが良くて、なぜ選ばれたのかっていうところあれば。

(知事)
担当の方からお願いします。

(お茶振興課長)
今回ですね、日本の文化などを広くですね、世界に発信していきたいということで、説明がありまして、その中でもですねやはり静岡のお茶というのはですね、その代表格になるものであるのでご協力したい、というような説明を受けて採択ということになりました。

(記者)
佐藤さん以外に応募があって、何人かのうちで選んだって感じでしょうか。

(お茶振興課長)
はい。
その他佐藤可士和さんの会社を含めて3社応募がありました。
はい、以上です。

(幹事社)
その他いかがでしょうか。

(記者)
静岡新聞と申します、万博の関係で話戻ってすみません。
知事もブース内を視察されたかと思うんですけれども、何かこう、印象に残っているような展示であるとか、仕掛けっていうのは何かありましたでしょうか。

(知事)
そうですね、全体としてやっぱりいろんな未来、良い社会を感じさせるようなですね、展示が多かったなというふうに思いますし、一方で生命でありますとか、人間でありますとかですね、そうしたところに焦点が絞られてですね、見応えのある展示がたくさんあったんじゃないかなというふうに思います。大阪展示館の方でですね、いわゆるしその心臓のですね、何て言いますかねIPS細胞の実物も拝見させていただきまして、やっぱりこれからそうした将来の医療に対するですね、大きな可能性を感じた次第でございます。そんな感じですかね。はい。

(記者)
もう1点すいません先ほど、関西からの誘客に繋げたいというお話ありました。
あの万博ですとそのインバウンドの方も県ブースにもいらっしゃったかと思うんですが、そのインバウンドの拡大みたいなところで何か期待とか。

(知事)
インバウンドについてはもういろいろ今、いろんなですね、観光誘客に向けた取り組みをしてますので、今後当然、インバウンドで特に富裕層に向けてですね、アプローチをしていきたいというふうに考えております。

(記者)
ありがとうございました。

(幹事社)
幹事社質問についてはよろしいですか。
じゃあ日経さんどうぞ。

(記者)
すみません、日経新聞と申します。静岡茶のブランド力強化のところでまた追加でお伺いしたいんですけれども、これまでも県として茶産業の振興であったりですとか、あるいは世界での認知度の向上というような戦略自体はやってきたかと思うんですけれども、今回の統一ブランド推進事業がこれまでのいわゆる静岡茶の茶産業振興戦略と、どういうふうに違うのか、例えば統一って書いてあるんで川根とか掛川とか、それぞれでやってたのを、静岡というブランドで推し進めるという意味なのか、これまでとのその違いなんかがあれば伺いたいなと。

(知事)
今まさにおっしゃられた部分でございまして、それぞれのやっぱり静岡県の場合はですね、非常に特徴を持った茶産地がたくさんありますので、そうしたブランドでですね、今まで訴求してましたけれども、やっぱり静岡全体としてですね、静岡茶のですね、ブランド力がないとなかなか海外ではですね、勝負できませんので、今回はそういう意味ではですね静岡全体のですね、静岡茶のブランド力を強化をしていくということでございます。

(記者)
ありがとうございます関連して改めてお伺いしてるんですけれども、静岡のお茶っていうこの全体に対し、全体の静岡茶っていうものに対して知事が一番海外に向けてセールスポイントになるってのがどういう点なのか。

(知事)
やっぱりその価値の歴史でありますとか、あるいはですね非常に品質の高いお茶が作られておりますので、そうしたものをですね、ぜひ海外に向けてですね、発信をできればと。その辺はこれから佐藤さんはじめですね、様々な皆さんのお知恵を結集してですね、新たな静岡茶のブランドを形成に繋げてまいりたいと思います。




一般質問 (富士宮市長面会、防災庁移転、米の高騰、米国の関税措置への対応、ライドシェア、消費税減税、リニア中央新幹線)

(幹事社)
その他いかがでしょうか。

(記者)
SBSテレビです。よろしくお願いします。
富士山の救助の件で今日富士宮。

(知事)
発表項目じゃないですか。発表項目。

(幹事社)
その他の質問にもう移っちゃっていいですか。

(知事)
よろしいですか。どうぞ。

(幹事社)
いいですか。はい、その他の質問どうぞお願いします。

(記者)
すいません、富士山の救助の件で、今日、富士宮市長が今月24日に知事のもとを訪れるということを発言されたんですが、具体的にどういった内容で訪れるかなど、もし知事の方にお話入っていましたら教えていただけますでしょうか。

(知事)
まだ、特に、じゃないですけど、誰かわかりますか。

(知事公室長)
今ですね、富士宮市の方からそういうご連絡が来てますけども、まだ具体的な内容というのはですね、これから来ると思います。

(記者)
わかりました。
ではあの一点、前回も知事会見などで、まずは国の方で協議っていうか、検討、あり方が必要なんじゃないかという御発言だったんですが、首長たちからそういった知事に対する要望の動きが今後あった際に、知事としてはどのような話で首長と連携していきたいだとか、どういう話をしたいとかっていう話があれば教えていただけますか。

(知事)
ずっと申し上げています通り、これこのエリア、特に富士山だけの問題ではなくて、全国的な課題でもありますので、そういう意味でやっぱり国がですね、その問題点を整理して対応するのが一義的にはですね、重要だと思いますが、一方で、差し迫ってですね、こうした富士山を中心としたヘリにおけるですね、やっぱりルールを無視した登山とそうですね、が横行してる中でですね、対策を講じる必要がありますので、こういう点はしっかり山梨県と連携をしていきたいということで6月6日にもですね、初めて、6月3日にですね、初めて山梨県庁で打ち合わせをしたわけですけども、今後、課題をですね、共有しながらですね、両県でこの方向性を定めていくということになっております。

(幹事社)
それでは一般案件も含めて、質問ある社をお願いします。

(記者)
静岡新聞と申します。よろしくお願いします。
防災庁の地方拠点に関してちょっとお伺いしたいんですけれども、今14の団体が誘致に名乗りを上げているんですが、知事としましては、その防災庁の地方拠点の必要性ですとか、県として誘致する可能性があるかどうかについてお聞かせください。

(知事)
はい。これ国の機関でございますので、もちろん全国対象にですね、これから防災のいろんな取り組みを行われるということでございますので、そうした機能を期待をしますけれども、特にどうしても本県に来ていただきたいということは、今のところを考えてはおりません。はい。
しかし今、しっかり防災庁としてのですね、機能は発揮をしていきたいというふうに思っております。

(記者)
今どういった機能が必要だという、すいません、ちょっと聞いては。

(知事)
これはもう、国にとって防災ってのは、県にとってもですけども、大変重要な課題でございますので、これを専門にする、今度機関ができるということでございますので、さらに防災力強化に向けてですね、国としての取り組みが進めばいいかなというふうに思います。

(記者)
今後誘致に名乗りを上げる可能性はないという。

(知事)
今のところは考えておりません。まだそれはどう変化するかわかりません。はい。

(記者)
わかりました、ありがとうございます。

(幹事社)
その他ありますでしょうか。

(記者)
静岡朝日テレビです。よろしくお願いします。
価格の高騰が続く米について以前の会見で伺った頃からまた状況が変わりましたので改めて伺います。価格の高騰続くことからですね、県民生活や福祉施設など事業者への影響も小さくありませんけれども、県として把握している課題や、何らか県として対応について検討状況ありましたらお答えください。

(知事)
なかなかこれは、県単独で対応するとか難しい状況ではございます。今、国の方でご存知の通りですね、備蓄米を今、放出をして、価格が一定程度下がり始めておりますけれども、まだ長期的な動向はですね、これから見ていかないとですね、まだまだ予断は許さない状況だというふうに思います。
構造的にはですね、需給の関係で価格が決まっていくものでありますので、当然、需要に比べてですね、今のところ供給が薄いということが大きな理由だと思いますので、その辺しっかり国としてもですね、短期的な対応と同時にですね、中長期的なですね、米政策をどうしていくかということについては、しっかり対応していただきたいと思います。

(記者)
現状、県内で何かあの問題になっていることだったり、課題っていうのは出てきていますでしょうか。

(知事)
担当の方で、じゃあお願いします。

(知事公室長)
今、担当が同席してないものですから、後ほどお答えします。

(記者)
そうしましたらもう一点、市場価格引き下げのためにですね、小泉大臣が今日備蓄米の追加放出を発表しました。就任からスピード感を持って対応に当たっているという小泉大臣について、知事の評価を教えていただいきたい。

(知事)
非常にスピード感を持った対応。で、そこは一定評価しますけれども、これ、あくまで備蓄米の放出は、緊急的な措置でございますので、問題はやはり、今後米価がですね、安定化していくためにはですね、その小泉さんもおっしゃってらっしゃるように、流通も含めてですね、しっかりこれからの米に対する政策をどうしていくかということが重要になってくると思いますので、そこは今後も注視をしていきたいと思います。

(記者)
あともう一点ですね、あの夏に参院選控えております。米の価格への対応だったりとか、政策については参院選の争点になりうると思いますでしょうか。

(知事)
それは私の方からコメントすることはないというふうに思います。

(幹事社)
その他。

(記者)
NHKです。
アメリカの関税措置についてお伺いします。昨日のですね、中部圏知事会議でも関税措置に対する支援策を講じるように国への提言をまとめられておりますけども、県内の影響について、現時点で知事は先行きも含めてどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
現時点ではまだ、相談件数も2件程度でございますし、目立ったですね、重大な状況が発生してるとは認識をしておりませんが、これやっぱり長期化してくるとかなり大きな影響が出てくると思いますので、今回の第2回のですね、対策会議、対策連絡会議も開催をいたしますけれども、緊張感を持って、各業種等からですね、状況を伺いながらですね、その状況に対してですね、あるいはアメリカの関税に日本からですね、関税交渉をですね、この状況等も見ながらですね、臨機応変にですね、対策を講じていきたいというふうに考えております。

(記者)
関連なんですけども、今その対策会議で、資金繰りの支援など検討をですね、始めてらっしゃると思うんですけども、現在の検討状況だとかですね、どのような支援策を今後講じていきたいというふうにお考えかお聞かせください。

(知事)
明日ですね、明日だったっけな、これ。はい、明日の詳しく、また、対策についてですね、会議の方で説明をしてまいりますけども、やっぱり一番は、資金繰り支援だというふうに思いますので、条件緩和も含めてですね、県としてやれることをやっていきたいというふうに思いますし、あと大事なことは、価格転嫁などもですね、スムーズに行えるようにしていかなければいけませんので、そうしたことについても明日、集められる皆様とですね、意見交換をしていきたいというふうに思っております。

(記者)
関連でですね、その上で支援策を講じるにあたってですね、その裏付けとなる補正予算案の編成についてはですね、今月定例議会も開かれますけども、このあたり補正予算案を提出するかどうかのお考えについては、いかがでしょうか。

(知事)
これは、これからですよね。

(知事公室長)
はい。

(知事)
はい。またきちっと方向性等ですね、発表させていただきたいと思います。

(幹事社)
その他よろしいでしょうか。

(記者)
テレビ静岡です。お願いします。
来月で日本版ライドシェアが県内で始まって1年となります。地域の重要な交通手段となっている一方で、稼働台数だったり、稼働回数が伸び悩み事業を停止した社があったりだとか、採算が合わない、需要がないと話している業者も目立っています。こうした状況に対する受け止めと、日本版ライドシェアが地域に根づかない理由や今後の見通し、期待感についてお答えください。

(知事)
一つはなかなか、タクシー事業者さんとかですね、そうした既存の交通事業者さんとのですね、調整が難しいということがあったりですね、初めてのことでございます。やっぱりこれ一番は、きちっと担い手となるキーマンが、やっぱりしっかり動かないとですね、大体成功してるとこは、そうしたしっかりとしたキーマンがいて、この事業を動かしていますので、そうした人たちがいないとですね、最終的にやっぱり人によるかなというふうに思っております。
はい一方で、大分など、別府のですね、状況なんか見てもですね、非常にうまく稼働し、成果を上げているという例もありますので、そうしたものもですね、参考にしながら、また情報提供をしたり、相談に乗ったりということをしていきたいと思います。

(記者)
今おっしゃったそのキーマンというのは、どういった方になって。

(知事)
例えば、浜松の方で、大都市でやってるのが比較的進んでるところはですね、自治会長がですね、非常に、自分もドライバーやりながら、やっぱりリーダーシップを持って、その組織を動かしておりますので、そうした人がいるかどうかってのは非常にこの事業、事業は何でも人ですけれども、やっぱりそうした人たちがですね、いるかどうかってのが大きいんではないかなという気がします。

(幹事社)
その他よろしいでしょうか。

(記者)
日経新聞と申します。
先日、県がまとめられた2024年度の移住者数の統計によると、移住者数が5期連続で過去最高を記録したということで、ここ足元で、コロナを経て急速に増えてるという感じなんですけれども、知事自身も移住政策に関しては、かなり力を入れるというのを従前から、就任から話していたかと思うんですけれども、実際にこの24年の結果を見た受け止めと、あと、25年度の当初予算でも、移住に関する予算いくつか積んでると思うんですけれども、これから、これをさらに増やすためにどういったところを抜本的に見直していきたいか、やっていきたいとかあれば、伺ってもいいですか。

(知事)
これは何かもう、奇策があるわけではありませんので、しっかり、静岡県の住みやすさでありますとか、暮らしやすさというものをですね、PRしていくと同時にですね、やっぱり仕事など、うまく発生をしていくということも大事でございますので、成功してるところは、やっぱりそうした、経済界とも連携しながらですね、そうした就職あっせんなどを、しっかりやってるということが、多くの移住者に結びついているという事例もございますので、そうしたことをですね、市町の皆さんと連携しながらやっていくということが必要だろうというふうに思います。と同時に、今後はですね、移住だけではなくて、いわゆる2拠点居住といった形で、交流人口を増やしていくということをですね、力を入れていくと。なかなか移住というのはすぐに大きな数には結びつきませんので、まずは、交流人口の拡大から進めていって、それを最終的に移住に結びつけていくというようなことも必要になってくるかというふうに思います。

(記者)
ありがとうございます。関連した、先日これも発表がありましたけれども、伊豆地方の温泉旅館オフィス化に、県として取り組まれるということで、4施設がそのモデル事業者として選定されたかと思うんですけれども、移住者の地域別の統計を見ると、圧倒的に伊豆地方、特に南伊豆が、南の伊豆地方が相当少ないような感じなんですけれども、このオフィス化に取り組まれる何か意気込みみたいのがあればこれも。

(知事)
そうですね、これは観光施策であり、一義的にはスタートアップの誘致ですけれども、観光であったり、交流人口の拡大であったり、いろんな効果が期待をできます。特にスタートアップに関しては、若い人たちが大きく動きますので、そういう意味では地域の活性化に嬉しいなのかも、前提としてございますけれども、貢献してくれるんじゃないかなというふうに期待をしているところであります。

(記者)
最後一点、移住者は増えていると思うんですけれども、一方で、県内の流出の超過が毎年かなり進んでいて、昨年は全国でもワースト4位というところで、何とか人口流出を食い止めなきゃいけないという中で、まさに移住が一つ鍵になるかなとは思ってるんですけれども。
今おっしゃっていただいたように、なかなかすぐ、一気に2倍3倍に増えるってことはなかなか考えづらい中で、中長期的に県内の移住者数の受け入れ余地といいますか、このくらいまでは、今ちょうど3000人弱ぐらいなんですけど、年度で。どのくらいまで増やせそうみたいな、なんか数値的な目標があれば伺いたい。

(知事)
特にそういうものは、持ち合わせてないと思いますけれども、どう。

(知事公室長)
すいません。担当に確認をさせていただきたいと思います。

(幹事社)
その他いかがでしょうか。

(記者)
毎日新聞です。
参院選を前にしてですね、野党、複数の野党からですね、消費税率を引き下げようというような主張が、聞こえるようになってきています。
これ実際、引き下げられた場合ですね、自治体財政に対してどのような影響を与えられるというふうに知事は考えてらっしゃるでしょうか。一般論でいうとかなり。

(知事)
消費税は国の財源だけではなくて、地方の財源にもなっておりますので、それはもう、大きな影響が出てくるというふうに思います。それはですから、私は軽々にですね、踏み切るべきではないというふうに思っております。
これは釈迦に説法でございますけれども、日本の社会保障に対するですね、大きな財源になっているわけでございますし、今後のですね、国の財政の状況の長期的推移見てもですね、ここで減税をするってのは非常に大きなリスクを伴うんじゃないかなというふうに個人的には思います。

(幹事社)
その他よろしいでしょうか。

(記者)
すいません、中日です。
先週に、リニアの話なんですけども、先週、県の専門部会で、水資源に関するもう対話項目が全て完了したと思うんですけども、それについての所感と、就任して1年ちょっとでの、この解決といいますか、対話完了についてどう思われるか教えてください。

(知事)
やっぱり水が一番大きなですね、争点にもなってきていたわけでありまして、その対話が終了したっていうのはですね、一つ大きな節目を迎えたんではないかなというふうに思っております。
ただ、まだ生物多様性でありますとか、残土のテーマは残っておりますので、そうですね、スピード感を持って、かつ丁寧な、流域の皆さんとですね、話し合い等も含めてですね、丁寧な話し合いの中で、スピード感をもって進めていきたいと思います。

(記者)
ありがとうございます。
県とJRの議論が終わったというフェーズだと思うんですけども、これからは県民への説明とか、理解を得ることが必要だと思うんですけど、そこら辺はどうお考えですか。

(知事)
基本的にはもう流域市町の皆さんのですね、理解は得ておりますので、そこは一定程度進んだかというふうに思います。

(記者)
今後、リニアの議論を進めていく上で、一番ネックといいますか、課題っていうのはどういったところだと思われますでしょうか。

(記者)
一つ大きな山を越えておりますので、これから生物多様性の問題とか、進めていくわけですけども、やはりそれは、一定の調査等も必要になってきますので、そうした物理的な時間も含めて、できるだけ、それをですね、短縮できるようにですね、頑張っていきたいと思います。

(記者)
あと発生土についてなんですけども、要対策土に関する議論で、県の条例の解釈というか、変更というか、そういったものが必要だというふうな議論がありますが、知事としてどういったスピード感で進めたいというふうに思われてますでしょうか。

(知事)
これは、専門部会の方で、しっかり対応していただきたいということでございます。

(記者)
ありがとうございました。

(幹事社)
その他いかがでしょうか。日経さんどうぞ。

(記者)
何度もすいません。日経と申します。
リニアに関して、関連でお伺いしたいんですけれども、就任から、リニア問題の着工容認に関して、最後は政治的な決断も必要になるというようなことをおっしゃっていまして、先日の就任1年の会見の際にも、この対応項目の完了と、国の監督、JRの着工後の責任の明確化っていうのをした上で、最後は政治的な決断も、というようなお話をされていまして、今回、水解決っていう一つの節目を迎えた中で、第2の、なんていうんですかね、着工に向けた要件である国の監督責任とか、JR東海の着工、あるいは工事完了後の責任の明確化っていうところに関しては、ここは、スピード感を高める上で、生物とか残土に並行して、どんどんまた進めていくっていうイメージ感なんですかね。あるいは、対話が完了してから、この辺はまたやっていく。

(知事)
そこはもう、これから少し検討していかなければいけませんね。今ちょっとここで、お答えはできませんけれども、その課題はあることは十分認識をしております。

(記者)
実際に進めてはいるという感じで。

(知事)
はい、これは市町の皆さんとのですね、意思の疎通も必要でございますし、今ここで、はっきり明確な方針はお答えできませんけれども、課題認識はしております。

(記者)
ありがとうございます。

(幹事社)
よろしいでしょうか。他にありますでしょうか。これでよろしいでしょうか。終わります。ありがとうございました。

(知事)
どうもありがとうございました。